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ぼやけた頭の中で思い出す事がある。
何も求めていない訳じゃないから、どんな関係性であろうともさ。
届くことのないふっかつのじゅもん、を、唱えているなんて
前に言った事もあるのだけれど。
言っていた言葉の裏側ばかりに目が向いてしまうらしい。
だからこうやって、まるで何も求めていない振りで。
君が求めているのは、きっと
斜向かいで貶めた慟哭だのは、きっと役に立たない。
無為に流す感情の坩堝だとか、ここにも置いておくけれど。
届かない、という運命に抗えているのかは杳として知れず。
ただ、影踏みをして遊んでいるだけさ。
君の影かもわからないまんま。
薄ぼんやりとした希望を盾にして、
いつも真っ逆さまに向かおうとするから
せめて自分の大事と思える何かだけでも持っていてくれよ。
君は何もかもを大事にしなさ過ぎるから心配です。
大丈夫、生きていれば。
君が元気でいてくれたらいいよ。
そしたらその内に開ける事もある。
夜の君しか知らないけれど、
いつか昼の君をまた見られたらいい。
どうか、羽を休めて。
穏やかにね。
おやすみ。